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GE CT

GEのCTは、以前からアナウンスされていたdual energyがとうとうリリースされたという
ニュースが大きいものだと思います。

既にご存知のとおり、Gemstoneと呼ばれる、アフターグローが非常に短い検出器の開発に
成功した為、view数を上げる事ができるようになりました(2300程度)。これは、半分に
しても、1000以上を確保できることを意味します。この特性を用いて、140kVと80kVの
X線を間歇的に交互に出しながら回転させる事で、dual energy CTを実現したわけです。

SC(2009-12-06 14.38.23)


以下はこれを説明する動画です。

[高画質で再生]

GE Dual Energy Switching RSNA2009 [アクセス解析]


この方式にの利点としては、140kV側と80kV側の曝写位置がほぼ同時に同じところからに
なりますので、90度ずれている二管球方式に比較して補正が少なくてすむということです。
また、FOVが50cmと非常に大きくとれます。欠点としては、140kVと80kVではフォトン数が
4倍近く違うのでmAs値を変えなくてはならないのですが、短い時間でmAを変えることは
できないということが挙げられます。

これをすこしでも補償するために、80kV側の曝写時間(mA・sの、s のほう)を少しのばす
ことで、若干の効果を得ているようです。そのほか、以下に示すMBITの提案により、かなり
SNRを上げることができそうなので、こういった問題を解決しやすくなるという説明でした。
(MBITによる画質改善は、80kVにも140kVにも有効はなずですが、low SNRの画像をとくに
 救えるので、という意味だと思います)


↓ GSI (Gemstone Spectral Imaging) Acquisitionは、Gemstoneをつかって、spectral imagingをするということを指しています。またProjection Based Material Decomposition(MD, 物質弁別)は、再構成されたimage上ではなく、raw data上でMaterial Decompositionをするということのようです。これによって、MD Iodine / MD Waterの画像や、Monochromatic Generation (単一エネルギーX線画像計算)などを高精度にできる、とのことです。

SC(2009-12-07 8.46.29)


GEは、dual energyは今年から売りに出す訳ですが、その割に画像例が非常に豊富で、かつ美しいのが印象的でした。これはcによって、最適なコントラストを表現できることを示しています。

SC(2009-12-07 8.47.07)


これは、単一エネルギーX線画像によって、beam hardeningを抑制できること(中)、および脳実質のコントラストを最適化できること(右)を示しています。

SC(2009-12-07 8.47.55)

単一エネルギーX線画像の利用を支援するアプリとして、「Monochromatic Review Analysis」なる解析ソフトが掲示されていましたが、MRI好きの人は喰いついてしまうような面白さがあります。具体例は次の写真。

SC(2009-12-07 8.48.34)

肝臓の下角付近にcystがありますね。このcystと、右側の肝実質にROIがとられているのがわかりますでしょうか。このように2つの場所を指定すると、左のグラフ(横軸はKeV、縦軸はCNR)を描いてくれるので、どのエネルギーで見たら一番コントラスト良く表示できるかがわかるわけです。

SC(2009-12-07 8.51.34)


このグラフは、横軸がKeV、縦軸がHUです。このグラフでは、水は低エネルギーでもあまりCT値が変わらないが、造影剤のあるところは、その濃度に比例してCT値が上昇することがわかります。このグラフの曲線が非常に重要。

SC(2009-12-07 8.54.06)


そうするとこれはどうでしょうか。肝臓の中に青と緑で示されている病変が2つありますが、グラフを見ると両者は低エネルギーで交差していますね。Aoの曲線を参考にすると、緑はよく造影された病変だけれど、青は低エネルギーでのCT値の上昇が乏しいのであまり造影されない病変だということがわかります。これ、1回dual energyで撮影すればわかるわけです。MR命の人でも、CT研究やろうか、って言う気になりますよねぇこれなら。

SC(2009-12-07 8.57.35)


これは別の解析方法です。横軸はWater volume、縦軸はIodine volumeを示しています。緑で示す椎体は、普通は造影効果が分かりにくいけれど、water volumeもiodine volumeも大きいことがわかります。だから造影されていることがわかります。一方脂肪はiodine volumeは負である(この場合の「負」がどういうことを意味するのか私はまだ知りませんがいずれにしてもプラスではない)ことから、造影されていないことがわかります。

SC(2009-12-07 8.56.30)

Cystを単純CTと造影CTでROIを測ると、すこし造影効果があるように見えますが、これはbeam hardenigによるpseido-enhancementである、と。こういったときでもいまのようにして解析すれば造影効果のないことがわかるのでしょう。

SC(2009-12-07 8.57.06)


というわけで、この解析ソフトの出来が非常によさそうなので、これは技師さんも放射線科医も、毎日の仕事にやりがいがでそうです。


そしてもうひとつのオドロキが、MBITというものですね。Model-based Iterative Reconstruction(モデル・ベースト・イティレイティブ・リコンストラクション)の略ですが、ASiR(エイサー)などのItereative reconの既存技術では、点-線しか計算していなかったが、今回からは実際のvoxelを考慮した計算を行うというもののようです。これはまだ臨床に搭載できないそうです。なぜならば1枚のreconに2分位かかるから。しかし将来はcomputing powerがこれを解決すると考えているようです。

SC(2009-12-07 9.00.26)
SC(2009-12-07 9.01.17)


これが従来の方法。SNRに注目。

SC(2009-12-07 9.02.11)


これがASiR。SNRが良くなっていますね。

SC(2009-12-07 9.04.47)


そしてMBIT、と行きたいところなのですが、これは写真NGでした。講演会などで見てください。誰が見てもびっくりするような画質改善だったと思います。八町さんも驚いていました、といったら信憑性があがるでしょうか。

GEでは、Siemensの2管球方式や、Philips/東芝のような連続回転撮影方式よりも早くスイッチできることを利点に挙げていますが(下)、これには冒頭に述べたmA値が変更できないといったような欠点もあり、市場や科学研究の場で今後議論されるところなのだろうと思います。ただ私は、解析ソフトによる画像がたくさん出ていたので、単純に興奮しました。こういうことが大事だな~と思った次第です。ま、ちょっと褒め過ぎかもしれません。

SC(2009-12-07 9.03.01)
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MedRad Certegraほか

MedRadの方にお誘いを受けたので、ブースを訪れてみました。
今回のウリは、Certegraという、injectorとPACSをリンクさせる仕組みのようです。

SC(2009-12-05 21.18.25)


ConnectPACSという箱が、インジェクター(左側)と、PACSなど(下・右)などの間に入り、インジェクター実施情報を伝達するというコンセプトのようです。

SC(2009-12-06 14.22.42)


実際の写真ではこんな感じです。左側がインジェクター、真ん中がCTなどのコンソール、そして右側がPACS画面。

SC(2009-12-05 21.39.37)


これらが、後ろ側に置かれている「ConnectPACS」とケーブルでつなげられています。ディスプレイをよけて撮影。

SC(2009-12-06 14.13.30)


このように、ローカルプリンタで実施情報(入力されたフローレートや造影剤注入量と、実際の結果など)を印刷してカルテに貼るなど、従来のやり方にも対応していますが、

SC(2009-12-05 21.41.57)


PACS上に細かい情報が表示されています。これにより、造影剤が適切にはいったのかどうか、などを、放射線科レポートに記載することができるというわけですね。前回検査時と造影効果を比較するときなどに、「あれっ今回の造影効果は低下しているように見えるけれど、造影剤はきちんと入っているのかな」と思う事がありますけれど、こういう疑問に対し、きちんとした記録で答えてくれるので診断支援としても意味を持つのだと思います。

SC(2009-12-05 21.42.15)
SC(2009-12-06 14.22.56)



そのほか名前は忘れてしまったのですが、FDG-PET用のインジェクターもありました。日本ではまだ販売していないのですが、

SC(2009-12-05 21.42.38)


こんな風に、放射性同位元素をまとめて一つの場所に入れて、ふたをして使えるので、毎日検査を実施する人の被曝を減らすことができますね。

SC(2009-12-05 21.42.53)






GE MR (4) そのほか -簡易パラメータ設定とOptima Edition

GEの内海さんと話したときに、Optima360(450Wの下のハイクオリティ臨床機)に搭載
された機能のことを耳にしたのですが、「先生見たら怒りますよぉ(^^)」とちゃかして
言われたのでかえって興味がでまして、もう一度ブースを訪れてしまいました。

その機能というのは、スキャンパラメータを簡便にする機能なのですね。
ちょっとみにくいかもしれないけれど、これが普通の設定画面。3plane Localizerが
上にあって、下にパラメータを入力する部分があります。

SC(2009-12-04 19.42.05)


このパラメータ部分をアップしますとこんな感じ。

SC(2009-12-05 19.02.11)


それでもって、簡単モードにしますと、なんと
棒が一本あるだけになるのデス。

SC(2009-12-04 19.42.56)


でもって、一番高画質にするとスキャン時間が4:05
SC(2009-12-04 19.43.20)

一番低画質にするとスキャン時間が2:39
SC(2009-12-05 19.05.19)

(注:これは多分それぞれ一回の息止め時間が4秒と2秒ということですから、実際的な調整状況ではないのですが、こうやってスキャン時間を変えられるデモと受止めてください)



とゆーわけです。みなさんこういうのどう思いますか? うーん、これは僕は怒んないけど高橋光幸くんだったら「なんじゃこりゃ~!」と怒りそうかな~ (^^) ・・・そうあって欲しい。

でもこれは実はありだよね。放射線科医のいない病院を尋ねたときは、担当の技師さんはだれかに相談したくて悩んでいるいのを目の当たりにしたし、たとえ放射線科医のいる病院でも、「MRのことはわかんないから任せるよ」という感じで担当技師さん困っても丸投げ、といった状況は大いにあります。そういうときには強い味方になりますよね。また、平日はMR担当がいるけれど、時間外・休日等はだれが操作するかわからないから、その際にもこういった機能は威力を発揮します。

ただ、企業はこれを作って売れて満足するのではなくて、「やっているうちに経験が積めて、棒一本をだんだん卒業できる」という仕掛けをぜひ作っておいて欲しいです。じゃないと多くの人にとてMRIがつまらない機械になってしまうようになる気がします。


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で帰ろうとしたのですが、「そういえばHDxtのOptima Editionの話してませんでした」ということだったのでもうすこしお伺いする事に。既存のHDxtにも、Optima相当の機能をアップグレードで入れられるそうです。


左は3DのASLができるようになるということ、右は、PROPELLERがsagittalとかreduced FOVで出来るようになるということを示しています。

SC(2009-12-05 18.19.57)


LAVA-FLEXは、もともとMEDAL(2 point dixon、息止め撮影可能)という名前でしたが、LAVAの派生のような名前に変更になりました(LAVAが表場がいいからでしょう)。そしてDWIはeDWIという名前で、tetrahedral と3 in 1というのが使えるそうです。

SC(2009-12-05 18.20.29)


3 in 1というのは、gradientの性能を3軸ともフルに使って撮影する機能です。ほとんどの病変や臓器はお腹ではisotropicですし、癌自体もisotropicなので、どんな方向のMPGで撮影しても結果は同じはずです。ですからこの方法でTEを短くすると役立つかもしれませんね。神経の描出を強調するため(論文)にもunidirectional encodingは役立ちますけど、腫瘍の描出には良いのではないかと思います。

SC(2009-12-05 19.23.23)


Optima Edition(来年でる)では以下のことが可能だそうです。

SC(2009-12-05 18.21.18)

Siemens MR

Siemens MRIについては、聞くのがすごい大変でした。まず説明員が今回は2人しかいないので、ものすごく待たなくてはなりません。結局3回尋ねてようやく全体的にお伺いできたのですが、ご担当の方の弁では、直前にリリースされたために会社の方針がまだよくわからない、ということなのでした。あまりにたくさん「分からない」を連発されてしまい、さすがに弱り果てたのですが・・・とりあえずそのままお伝えしますよ~。


今回は、1.5TにはAera、3.0TにはSkyraというコンセプトモデルを展示していました。あくまでもコンセプトであって、いつ発売になるのかは不明だし、来年のRSNA時にも発売されていないかもしれない、とのこと。

SC(2009-12-04 17.00.01)


こんなふうに、3つの意匠が用意されるようです。

SC(2009-12-04 17.03.08)


AeraとSkyraには、Tim 4G(第4世代Tim)をオプションで装着可能になる計画らしいです。

SC(2009-12-04 17.00.28)


ではTim 4Gとは何ぞや。これもわかりません攻撃だったのですが (^^;;;) いちおう展示されているスライドを示しますと、まずは多チャンネル化なのですね。どういう風になるかは不明ですがこのようにコイルも小さくし、チャンネルも多くしてより高画質を得る計画らしい。

SC(2009-12-04 17.03.24)
SC(2009-12-04 17.01.12)


そのほかに、dockable table (GEのように着脱可能なテーブル)や

SC(2009-12-04 17.03.14)


DirectRFと一時的に呼ばれていて名前はまだ決まっていないシステム(RFの送受信系をコンピュータ室でなくスキャナー内に設置してクオリティをあげる)や、

SC(2009-12-04 17.01.24)


DirectConnectとかSlideConnect(これも名前が決まっていないという説明でしたが、TMになっているのでこのまま使用されるのではないかと思います)という名前の、コイルをテーブルに簡単に装着できるシステム、

SC(2009-12-04 17.01.30)

動画

[高画質で再生]

SlidingConnect DirectConnect Siemens RSNA2009 [無料ホームページ]


などを内包する概念のようです。これはSliceConnectはGEが先行して採用していますが、あれは使いやすそうです。またDirectConnectも、触ってみましたが面白いデザインでしたよ。カチッという感じがあまりしませんでしたが、とりあえずプラスチックのガイドに差し込めば、それで接続されているようです。


もうひとつの取り組みは、Dotと呼ばれるものです。Day optimizing throughput engineという名前のようです。内容を見ましたが、操作を簡単にすることと、それによって無駄な時間をなくしてたくさん撮影できるようにするというものでした。

SC(2009-12-04 17.02.37)


写真だけだとわかりにくいと思いますが、たとえば息止めできる長さは患者さんによって違うので、息止め可能時間を入力すると、それに適切なようなパラメータ(たとえば一回撮像スライス枚数を減らすとか、マトリックスを減らすとかだと思います)に変更してくれるということのようです。

SC(2009-12-04 17.02.42)


そうしますと、セットアップにかかっている無駄な時間を減らせます。このスライドの縦軸の意味がちょっとわかりませんでしたが、恐らく1例で15%ぐらい時間を節約できるので、6例行うと、もう一例位を施行できるほど時間を余せるということだと思いました。

SC(2009-12-04 17.03.55)


GEのハイクオリティ臨床機として、Optima360が今回発表されているのですが、その中にもかんたんモードがでてきます。操作を簡単にすることは、いままでの歴史から考えたら寂しいような気もします。息止め時間を短くするときに、どうやって短くするのかの方法はいくつかあるわけですけれど、そういったことをすべて機械任せになってしまっていいのだろうかという思いです。ただここで提案されているように、息止め時間を短くしなければならなくなったとき、エキスパートならかなり短い時間で対応できますが、初心者や土日のスキャンだと、その設定自体にかなり長くかかってしまって、状態の悪い患者さんだと検査が途中で終わりに鳴ってしまう懸念もあります。そういったことを機械側で防いでくれるという意味では役立ちそうですね。

Philips CT

Philipsのブースでは、ICTが半分に切って展示されていました。これはDoseをとにかく低減する試みをしていることを象徴しているようです。

SC(2009-12-04 10.26.27)


ここでもiDoseと呼ばれるiterative reconstruction (逐次近似再構成)がでてきますね。Philipsのは、GEと同様にraw data上で計算をするので優れている、ということでした。

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このための演算量はかなり増えるのですが、CPUパワーを上げる等して、再構成速度は同じ(20枚/s)にしているとのこと。

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さらに、Global noise model だけではなくて、Anatomical modelもすでに持っているので、より適切なnoise reductionができるのだ、というスライドです。

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この技術を容易に使用するために、noise reduction % をオペレータが選んで実行できるようなアプリケーションにしているようです。

SC(2009-12-04 10.30.02)


これがiDoseの効果を示すスライド。右側等はsub mSv撮影ですね。

SC(2009-12-04 10.30.45)


Philips ICTでは、東芝と同じような、2回撮影によるdual energyをすでに実装していて、これはdual spinと呼んでいます。このスライドの意味するところは、Siemens方式ではenergyの分離が良いが、GE方式では分離が悪く、dual spinでも良いということを言いたい訳ですね。今後はしかし、Philipsはdual energyではなくて、真の意味でのspectral CTを目指すということでした。右のスライドはそれを示していて、Photon Counting Detectorを作りたいということですね。そうすれば様々なenergyのX線による物質弁別ができるということです。SiemensでもGEでも、すでにdual energyの装置を利用して、単一エネルギーX線計算画像を作り出していますが、これとの兼ね合いなどが今後面白そうではあります。

SC(2009-12-04 10.31.24)


それでこれがspectral CTによる画像。
ちょっと分かりにくいけれど、いくつかの物質をカラーで分けて表示できますよ、という説明です。

SC(2009-12-04 10.32.05)
SC(2009-12-04 10.32.17)


そのほか心臓のアプリを少しみせていただきましたが、ここでもかなり解析が楽になっているのですね。
このように撮影された画像に対して、クリックボタンを押すと、

SC(2009-12-04 10.33.02)


こんな風に、冠状動脈がVRで表示されます。演算時間はわずかに5秒ぐらい。心筋壁や心耳なども識別されて表示されるので、とりあえず便利そうですよね。

SC(2009-12-04 10.33.17)


これはまあ技術的には大したことはありませんが、石灰化をチェックするための四角いwindowが用意されていて、まあかゆいところに手が届く、というディスプレイ。

SC(2009-12-04 10.33.31)



これなんかもいいですね。プラークのうち石灰化しているところとそうでないところを自動で区別して表示してくれる機能。

SC(2009-12-04 10.33.53)


あとこれは、Windowを変えていったときに、対象とする構造物の観察に適したスライス厚にしてくれるという機能。これは賛否両論あると思いますけれど、まあ面白い試みですね。SWとかかれているのがスライス厚で、左の骨を見るwindowだとスライス厚が1.20mmになり、wide windowにして軟部組織を見ようとすると2.99mmになったりしています。

SC(2009-12-04 10.34.26)


これは、CTAをした後に、IVRを行う場合、C-armをどのように動かしたらよいかをAngio装置に伝える機能です。Philips同士ならそのままC-armに情報を伝えれるとのこと。

SC(2009-12-04 10.35.01)


動画上では、露出があっておらず、マップ上の現在位置がわかりませんが、緑色の帯の中を移動させています。このような軌道にするともっとも良いという訳ですね。

[高画質で再生]

C-arm Simulation Philips RSNA2009 [ネットショップ]









Toshiba CT

東芝のCTは、Oneに関してのいくつかの展示がありました。

ひとつめはアメリカでUltra Helicalと読んでいるものです。160列の検出器を使ってより高速にヘリカルスキャンを実行するもの。心電ゲートをしながら広範囲を撮影するような場合に適しています。

SC(2009-12-04 10.06.28)

これは心筋perfusionと冠状動脈の同時取得。後者のほうがすこしタイミングが遅いはずですが、うまく両者を捉えられるタイミングで撮影すると、無駄がないということです。CORE320とよばれる多施設共同研究で効果を実証中。

SC(2009-12-04 10.07.00)

あとはBody perfusionですね。

SC(2009-12-04 10.07.35)


新しい試みとしては、AIDRと呼ばれる、逐次近似法を用いたDose Reductionが提案されています。これは今年は各社とも出していていろいろと細かい部分が違うようですが、いずれにしても注目の技術だと思います。

SC(2009-12-04 10.16.21)



AIDRを用いた画質改善が示されています。

SC(2009-12-04 10.08.19)

東芝のdual energyの取り組みは、2回連続撮影法が提案されています。
撮像に時差が生じるので、これによるmisregistrationが、とくに動いているところでは問題になるでしょうが、一方でNon Helicalでできるためinherentlyに様々なdistortionやartifactが少ないのですよね。動画でみてください。

[高画質で再生]

Dual Energy Toshiba CT RSNA2009 [バックアップ]










Philips MR

PhilipsのMRIは、去年Achieva 3T TXを発売したので、

SC(2009-12-04 6.02.57)


今年は主にHIFU(High Intensity Focused Ultrasound) やApplication回りの発表が目立ちました。
これは乳房用の7ch biopsy用コイル。診断用には16ch(下)があり同じデザインです。各社が出している乳房用のコイルはいずれもCentinel Medical社のものだと思いますが、designは違うんですね。Philipsのはround shapedになっていますね。

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SC(2009-12-03 23.32.18)



breastの撮影には力を入れているようで、患者さんにこのようなdesignが便利だとか、Multitransmitだからhomogeneousな画像が得られるといった説明がなされています。

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これはHIFU。いまUtrecht大学にも来て、皆が一生懸命研究していますよ。Focusを動かしながら、Volumetric Heating(立体的な加熱)をします。

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Realtime temperature monitoringをして、interactiveに(つまりその情報をリアルタイムにフィードバックしながら)heatingを断続的に繰り返します。これが搭載されていて温度制御が正確なのがウリのようです。

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あと、Prostate caの、MR guided biopsy ができるapplicationがだされていました。これは割と面白かったです。
このように、まず患者さんがきたときに、perfusionやT2WIで、癌の位置を診断しますね。

SC(2009-12-04 6.07.14)

次に患者さんがきたときに、前回の画像をもとに、biopsyをするための角度や位置等を決定します (image guided puncture design)。このように、biopsy装置にセットすべき数値が表現されます。(注:なおこれはデモでやったのでクロスヘアカーソルの位置は正確に癌にあたっていませんがこれはご勘弁)

SC(2009-12-04 6.08.07)

それでMRI装置のほうへ移動してその数値に合わせて、セットします。この後実際に撮影して、角度があっている事を確認し、biopsy gunで検体をとればいいのですね。MR guided biopsy、PSA値が高いのに、US guided biospyがnegativeであるcaseに対してのsolutionとして行われます。

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あと、心臓はあまりやっていないのですが、昔よりもだいぶすごくなっているのでちょっと紹介。

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上はワークステーション上の表示ですが、Multislice cine MRIにおいて、始点・終点(slice位置)を設定して、あとはone clickで、以下のように全てのslice(表示していないけれどすべてのcardiac phase)に対して、心筋の外縁と内縁がautomatic traceされます。すこし違うな、と思うときはすぐに修正もできるので、これなら毎日の作業がだいぶ楽になりますね。

SC(2009-12-04 6.09.51)


そのほか、話題のSection-select Gradient Reversal (SSGR)法による脂肪抑制(3Tにおいてきわめて効果を発揮する)がLIPOという名前で供給されるはずなのですが、その画像を撮影するのを忘れてしまいました。オランダ・ベルギー・イギリス・イタリア・ドイツ・そしてトルコ(ESMRMB)で講演させてもらったので、このことは欧州ではすでに相当認知されています。Philipsでは荻野さんがこの技術を再発見(revisit)したので、早くからこれの製品化に向けての取り組みが行われていますね。東海大での画像はとくにきれいでしたね。(以下は、1988年のその技術を説明したMilwakeeの人々のoriginal論文と、最近の私のスライドのscreenshotです。何と20年以上前の技術なんですオドロキ)。

SC(2009-12-04 6.42.30)


SC(2009-12-04 6.38.30)


以下は説明してくれた柳田さん。ありがとうございました。後光が射していますね。
隣は、たまたま一緒になった杏林大の原留先生。念願叶ってイタリアに留学中です。がんばってね。

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Swimming at swimmer's view

【背景と目的】僕はゆっくりと泳ぐ水泳が大好きなのですが、一度、泳いでいるときの自分からみた風景を伝えたいなぁと思っていました。とくに、だれもいないプールではじめて泳ぐときの、あの平らな水面にすうっと入り、進むときには至福を感じます。それで、すんごくアホなことですが、Hyatt Regencyのホテルが、小さいけれどほぼ貸し切り状態だったので、写るかどうか挑戦をしてみました。

【撮像装置と方法】撮像装置は、SANYO製デジタルムービーカメラDMX-CA8。本機種は防水機能を有し、水中で撮影可能である。顔面に通常のゴーグルを装着した上で、さらにたまたま持っていたもうひとつのゴーグルを、レンズ部分が鼻のあたりに来るように装着した。通常よりもゴムを緩め、ムービーカメラを鼻とゴムの間に通して固定した。撮像を開始し、カメラの傾き等を調整した後、果てしなく息を止めて平泳ぎで水泳を行った。Postprocessingとして、撮影された動画ファイルから、QuickTime 7 Proにて不要な部分を割愛したのちにQT形式で保存、動画サイトにアップした。

【結果】1回目の試みでは、撮影しながら進むうちに鼻からカメラが落ちてしまい失敗した。2回目の撮影では鼻から落ちないように細心の注意を払った結果、撮影に成功した。ただしまったく息を止めながら泳ぎ進むので、緊張していたこともあり、思っていたよりも長い距離は進めなかった。撮影結果を動画1に示す。
たまたまいたおじさんが携帯で話していた事による外部雑音が認められた。得られた画像は、実際に泳ぎながら感じている雰囲気にきわめて近く、目的は達せられたと考えられる。

【結語】泳者の目からみた水泳の様子の撮影に成功した。この成果は大して社会には役立たないと思われるが、水泳ができない人にその面白味を伝えられる可能性はあると思われる。今後、さらなる検討の要はあまりないのではないかと考えられる。

動画1 入水のときに感じられる音の変化、および水面の様子、自分の手を見ながら進む様子等が明瞭に描出されている。

[高画質で再生]

Swimming View from Swimmer [ネットショップ]



Restaurant Coco Pazzo

Koh先生と、本の出版のお祝いということでお昼を食べたんですけど、なかなか素敵だったので紹介しますね。
レストランの名前はココ・パッゾといいます。

住所と電話番号は
300 W Hubbard St # 1, Chicago, IL‎ - (312) 836-0900‎
場所はここです。

入口の様子。

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壁に飾られている絵の雰囲気がなんともよろしい。

SC(2009-12-04 0.36.55)


これはメニュー。

SC(2009-12-04 0.36.30)

これちょっと食べかけで撮っちゃったからごめんなさい。
でもね、このCalamari(イカのこと)フライの、ソースがめちゃうまでした~。これは二重丸!
9ドルだからちょっと高いです。でも皆でシェアできる十分な量でした。

SC(2009-12-04 0.37.37)

これはこの日のスペシャルスパゲティ。ムール貝つきね。これは15ドルぐらい。少々お値段は高めです。

SC(2009-12-04 0.37.52)



お祝いの写真も写しました。
真ん中左の先生が、Koh先生。LondonのRoyal Marsden Hospital勤務です。今回の本のeditorです。Koh先生のAJRのreviewは有名だと思います。

右は、同じ病院のDavid Collins先生(PhD)。いつもKoh先生とDWIの研究をしています。論文を一緒に書かせていただいたことがありますが、それが縁で、ロンドンとユトレヒトの間でときどき行き来しています。ロンドンとアムステルダムは時差が1時間ありますが、飛行機は1時間ぐらいしかかからないので、アムステルダム発ロンドン行きって、出発時刻と到着時刻がおなじぐらいだったりします。

SC(2009-12-04 0.58.46)



左端は、中西克之先生(骨のchapter担当)、右端はAli先生(イラクから山梨大学に来ている。肝腫瘍のchapter担当)です。書き上げるの大変だったからかな~皆うれしそうですね (^^)

SC(2009-12-04 0.37.22)





Toshiba MR

東芝のMRIでは、3T装置の発表が主なニュースでしょうか。まだ薬事はとれていませんが、来春にはとれることを目標にしているので、ITEMのときには大々的に展示されるものと思われます。名前はタイタン。このあいだ探査機が到着したけどあれはすごかったなぁ(全く関係のない余談です)。
下図のごとく、ガントリ開口部は、ラッパ状のデザインになっていますが、これは開口部をより広く見せる為の工夫なんだそうです。ふーんそうだったのか。ちなみにボア径は71cmです。他社のワイド機種と比べて1cm広いんですよ(^^)

あと、寝台の高さも、かなり低めに設計しているとのことです。つまりガントリの中で、中心付近にあるのではなくてより下のほうにずらしているようです。大きめの患者さん向けの設計なんだそうです。

SC(2009-12-04 0.12.42)

東芝はシーメンスとクロスライセンスなどがかなりうまくいっているのでしょうか。このように、円柱状の磁場均一性保証(シーメンスと同じ感じ)や、PhilipsのTransmit SENSEと同じような効果(シーメンスのTrueFormと同じ)を得ているようです。シーメンスは1アンプで、フィリップスは2アンプですので、フィリップスのほうでは、シーメンスのは位相制御プラスアルファしかできない(重要なパワー調整ができない)と言っていますが、東芝のものはどうなんでしょう。聞くのを忘れました。

SC(2009-12-04 0.13.15)

しかし2方向送信ですし、位相コントロールはできるわけですが、これらによって不均一な励起の改善はだいぶんできるようです。この恩恵により、Shadingを防ぐ事ができたり(左)、あるいはTrueSSFPのときのFAを大きくとったり(右)できるのですね。

SC(2009-12-04 0.13.57)

あと3Tなので、T1緩和が遅いですね。これを利用して、1.5Tではbackgroundの信号が上昇してしまいますけれどもそれと同じBBTIで、かなり黒い背景の画像が撮影できます(右が3T)。

SC(2009-12-04 0.14.24)

そのほかDTIは30軸撮影可能、

SC(2009-12-04 0.15.49)

FSBBがさらにきれい

SC(2009-12-04 0.15.57)


あ、CSF Flow imagingを忘れていました。T1緩和が遅い事を利用したT-Slipはより美しく見えるはずですね。

[高画質で再生]

CSF Flow Imaging Toshiba RSNA2009 [アフィリエイト]


といった感じです。得意分野は存在感発揮しそうですね。


Hitach MR

日立のMRIは、昨年リリースしたEcheronを利用した臨床画像などがニュースでしょうか。

これは岩手医大の佐々木先生が中心になっているお仕事。Plaque imagingは、血液の信号を抑制する必要がありますけれど、このためにblack blood法を使用しているのが普通です。つまり心電図同期が必要なのですね。
心電図同期をするということは、心拍が60の人だと、1000msごとに撮影することになります。T2WIなら、2R-Rとか3R-Rにして長いTRで撮る訳ですけれど、T1WIだと最短の1R-Rでも1000msになってしまいますから、普通500ms程度で撮影することを考えるとちょっと長すぎですね。つまり十分なT1コントラストが得られない(T1コントラストの不足)という問題があったわけです。だから本当は心電図同期をしないで撮影したかった。

そこでRADERが登場すします。RADERは、いわゆるPROPELLERと同じものなのですが、PROPELLERというのは、「PROPELLER FSE」などというように、普通、高速SE法と組み合わせますね。一回の90度パルスで複数のエコーをとりますから、k空間上ではそのエコー数に応じた列数のbladeとして撮影をするわけです。FSEのT1WIって、短いTEで撮影しなくてはならないときに異なるTEの画像が混じり合いますけど、T2WIで扱うような長いTEの領域(たとえばTE90msとTE100msの違い)よりも、T1WIで使用するような短いTEの領域(たとえばTE10msとTE20ms)では、うんとT2緩和の程度が違うから、これもコントラストが悪くなりますね(異なるT2コントラストの混入)。

ところがRADERは、FSEだけではなくて、SEにも対応しています。この場合、bladeではなくて、一本の線を撮影してくので、PROPELLERというよりは、radial scanになります。この方法も動きのアーチファクトにつよいのですが、それはとりもなおさず、「心電図同期をしなくてもフローのアーチファクトがでにくい」ということも意味します。それで、心電図同期をしなくてもわりと血管内腔が黒い画像が撮れます。つまり前者の問題が発生しない。なおかつSEなので、echoはpure single short TEであるから後者の問題も発生しない。

前置きがながくなりましたが、以上のようなわけで、RADER SEによって、良好なT1コントラストの画像が撮影できる、ということになります。ちなみに以下の画像は、RADER SE T1WIとnon-RADER (gated) scanを比較してないから、その効果がわかりにくいスライドですけど。まあ、そういうことなんですねハイ。

SC(2009-12-03 23.47.41)



あと、慈恵医大でやっている、ADCじゃなくて相対信号強度を利用したスタディの写真もでていました。このスライドは単なるDWIとT2WIのfusionにしか見えないと思いマスが、一応説明しますと、右側の画像は、小骨盤腔の平均信号強度よりも+2SD以上の信号部分だけを抜き出してFusionしている画像ですね。これはたとえばADC 1.0 (単位省略)よりも低いところを重ねるよりもずっとよく病変部分を表示することができるのであります。

SC(2009-12-03 23.47.54)

そのほか、non-contrast MRAや

SC(2009-12-03 23.48.17)

Body DWI、そしてUltrashort TE、

SC(2009-12-03 23.48.33)

CSIなどが展示されていました。これは評判がいいんだそうです。

SC(2009-12-03 23.48.50)

というわけで、割とがんばっていますよね。営業成績もだいぶよいそうなので、日本の企業としてぜひこれからも頑張ってください!






Philips Argumanted Display

RadFanのwebにもでていたと思いますが、Augumented Displayという面白い説明のしかけがあったので報告します。Augumentは「議論」という意味だと思いますが、この場合は「商品説明」といった意味合いになるのでしょうか。

実際に体験しないとわかりにくいので、まず仕掛けの構造について説明します。
・ディスプレイがある
・ディスプレイの上には、ビデオカメラが設置されていて、机の上を写している
・机の上には、商品が白黒の絵で描かれたボードが置いてある

SC(2009-12-03 23.02.44)

以上のような構成です。ビデオカメラは、机上のボードの種類を認識しますが、それだけでなく、このボードが回転していることや、傾いていることを認識します。
そして、ディスプレイ上には、認識した商品の3D イメージを合成して投影します。

下の2つの写真がわかりますでしょうか。右側のようにボードを傾けると、ディスプレイの中のボードと、3Dモデルも傾きます。このようにして商品の形を説明できます。それだけではなくて、その装置と一緒に患者さんやオペレータがでてきて動画で動くのですね。装置に付随する動作と、3次元的な形を、同時にディスプレイできるというしかけです。面白いですね。

SC(2009-12-03 23.03.23)

動画をみるとより分かりやすいと思うのでみてください。ディスプレイ上の3Dモデルが回転したり傾いたりするだけでなくて、3Dモデルの上の患者さんが移動していたりしますよ。(傾けたので患者さんが滑り落ちているようにみえますけど、寝台を引き出しているタイミングとたまたま一致してます。これもまた一興)

[高画質で再生]

Argumented display RSNA2009 Philips [広告]



Siemens CT

Siemensは、去年出したDefinition Flashが非常に好調のようです。
CTのセッションは、dual energyの発表が非常に多く、scientificな
impactは大変大きなものがありました。

SC(2009-12-03 21.39.23)

Flashのことはすでに皆さんご存知と思いますが、昨年ご紹介していないのでこのブログでちょっとだけ触れますと、B管球側のdetectorを広くして、dual energyのときのFOVを33cm (旧26cm)にしましたね。これで多くの場合FOVには問題がなくなったわけです。また心臓撮影時のtemporal resolutionが75ms(旧82ms)に向上しました。さらに、Flash spiral cardioによる被曝低減などを実現しました。

そしてもうひとつとても重要なことが、↓のように、dual energyで撮影する際に、140kV側のexposureにおいて、低エネルギーの成分を除去するフィルターをつけたことです。これによって、dual energyで撮影する際のspectral overlapがほとんど増えなくなり、doseを増やさないことに成功しました。つまりall time dual energyで撮影する事を可能にした、というブレイクスルーがありました。

SC(2009-12-03 21.41.53)

それでこのようにたくさんの臨床応用ができたわけです。この臨床応用の豊富さが、scientific sessionの一部で、発表のほとんどがdual energyになったようなimpactをもたらしました。

SC(2009-12-03 21.42.28)

↓これはcystic fibrosisの例です。coronal reformatしたCTの画像では、上葉に認められる拡張した気管支内に充満するmucoid impactionが認められますが、これは血管との区別がしにくい(しにくいというと語弊があるが、視覚的に一瞬ですべてを弁別しにくい)ですね。しかしdual energyではdecompositionをすることによって、造影された部分のみを取り出すことができるので、左下のように、iodine mapとして、造影されている領域を示す事ができます。また右のVRのように、造影されていないmucoid impactionを赤で、造影されている血管系を白で色分け表示ができる、ということになります。そしてこれが1mSv以下で撮影できているのがすごいですね。

SC(2009-12-03 21.43.32)

↓造影CTだけ撮影されたときに、このlow densityの部分に出血があるのかどうかは判別がしにくいですが、virtual non contrast CTを作れば、その画像上でもlow densityである(周囲とisodensityである)ことから、出血がないことがわかるわけです。

SC(2009-12-03 21.43.48)

ここまでは、昨年発表されたあとの臨床成果ですが、今年はそれに加えて以下の2つのことが提案されています。ひとつは、Optimum constrast(最適化コントラスト)で、もうひとつは、Monoenergic images(単一エネルギーイメージ)です。

左の画像において、Standard Mixedは、従来の通りの混合表示ですが、その割合をいじる事により、liver cystと周囲の肝実質のコントラストを最適化できます。また右の画像において、さまざまな単一エネルギーX線(的)画像が表示されていますね。これはbeam hardeningを防止することに役立ちますが、その具体例は閲覧されていませんでした。GEのブースにかなり豊富にあったので、そちらも見ると良いと思います。

SC(2009-12-03 21.42.51)

そしてことしの目玉のもうひとつは、IRISと呼ばれる、被曝量低減アプリです。これにより最大60%の低減をすると書かれています。今回は、逐次近似再構成法(Iteratetive Reconsctuction、Iterativeは、コンピュータに何度も計算させるという意味)が大流行りですが、このシーメンスのものもこれに該当する物です。これが今後実装されてくるようです。Definitionだけでなく廉価版の物にも将来は搭載されるというようなお話でした。Siemensのものは、イメージ上でこれを行うということでした。

SC(2009-12-03 21.45.38)

これはそれによる効果を示した物です。石灰化がより明瞭に描出されています。またsub-mSvスキャンという言葉を用いて、低被曝での撮影ができることを示していました。

SC(2009-12-03 21.46.12)

最後が他者とのdual energy方式の得失を示したものです。Siemens方式のアドバンテージのうち多きなものは、140kVと80kV(フォトン数で4倍ほど異なる)の各々を同じようなSNで得る為に、異なるmAs値を使う事ができる、ということですね。またview数を大きくとりやすい特長もあります。そのほかは読んでみてください。

SC(2009-12-03 22.21.56)

CTのはなしは久~しぶりに聞いたので、さいしょはリハビリが必要だったのですが、神戸大学に移られた高橋哲先生(前立腺のMRIやUPSIOのことでも有名です)にそばについて教えていただきました。左隅は、高橋先生が前に在籍されていた住友病院の渡辺さん、右側にSiemensの早川さんと伊藤さんです。えーっと、もうひとり一番偉いのはだれでしたっけ?升本さん? 間違っていたらゴメンナサイ!

SC(2009-12-03 21.44.41)




SiemensのCTは以上です。


RSNA2009 装置のトレンド

毎日取材を敢行しているのですが、なかなか忙しくてまだ写真付きの報告が書けません。
しかし写真とともに情報は集まってきていますので、今夜からはペースをアップできると思います。

本日で展示は終わりなので、以下の部分をお見逃しなく。

GE
MRについてはあるていど既報しましたのでそれを見てください。
Optima360の「簡単モード」は、入門者向けもしくは土日検査のためのトレンドとなる可能性もあり、見ておくと
よいでしょう。
CTは、新しい逐次近似法である、MBITの画像を見ておいてください。Dual Energyの解析画面などは
ものすごく楽しめると思います。今学会でいちばん見ておくべきもののひとつに入ります。

今年のCTのトレンドは、dual energy, 逐次近似、単一X線であることは間違いないと思います。

Siemens
MRの新型の2機種のスペックはよくみておくと良いと思います。
TransmitSENSEに相当する機能が盛り込まれているようです。RFアンプが一つなのが気掛かりですが、
これは今日もうすこし細かく聞く予定です。
CTは、dual energyの豊富な臨床例に見応えがあります。IRISと呼ばれる逐次近似、単一X線にも
触れられています。

Philips
CTはまだ見ていないので、今日チェックできたらしようと思っています。
MRは、あとで紹介しますが、HIFUとかProstate glandのMR guided biopsyなどが見応えが
あります。

東芝
CTは今年はあまり大きなニュースがありませんが、やはりdual energyや逐次近似の取り組みがあり
ます。
MRIは、3Tのタイタンをリリースするというニュースですね。NC-MRAなど得意分野の画像は
だいぶ良いと思います。

日立
EcheronのPlaque imaging (岩手医大の佐々木先生がされているもの)と、DWIのrelative SI表示
(慈恵医大で行われているもの)は面白いと思います。

以上、とりあえずトレンドの速報です

GE MR (3) Cardiac imagig

ちょうどブースで天野先生が心臓のことを聞かれていたので、ちょっと覗き見させていただきました!
(天野先生の写真を撮るのを忘れてしまいました)
簡単にレポートしますね。

Cine IRは、フィリップスのLook Lockerと同じように、IRパルスを打った後に、異なるTIで撮影しそれを連続表示してみるものです。これがないと微妙な造影効果が分からないことがあるので重要と天野先生。

SC(2009-12-01 7.26.36)


Perfusion studyは、これまでFIESTAとFGRE ETがありましたが、今回FGREも加わったそうです。FIESTAはSNRが高くてアーチファクトが少ないけれどsensitivityは低く、FGRE ETはSNRが低くてアーチファクトが多いけれどsensitivityは高い、という特徴を持っていましたが、今回のFGREはその中間位ではないか、ということでした。FGREではnoched pulseが使えるので、隣接スライス同時励起ができて、TIによるスキャン時間損失は少ないです。

SC(2009-12-01 7.27.14)


3D Heartは、AxialのWhole Heart Coronaryをするためのシークエンスで、multiple thin slab(1回あたり2分程度)を用いて、4-6 slab撮影、合計で8-12分で撮影するものです。LCAが非常にきれいに描出されるようになったということでした。

SC(2009-12-01 7.27.52)


Multi-echo GREを用いたT2* mappingでは、肝臓や心臓などへの鉄沈着の様子を示します。

SC(2009-12-01 7.28.16)


写真撮らなかったけど、声の出演は天野先生です! 心筋内の鉄沈着がわかるでしょうか。

動画:Star Map T2* Mapping

これは今回MR Echoが3Tでも可能になったというお話。

SC(2009-12-01 7.29.46)


同様に3TにおけるFIESTAの画像。天野先生、胸壁側のアーチファクトについてするどく指摘されていました。でもきれいですね。

SC(2009-12-01 7.30.06)







GE MR (2) MR Elastography / ONI買収

次はMR-Elastographyです。
今回、Optima 450Wに製品として設定されました。MR750はまだだそうです。
発売記念として、GEの機関誌「pulse」の表紙はカラフルなカメレオンが飾っています。
これは、色をつけるとイロイロわかるということを示唆しているのですね。

SC(2009-12-01 7.21.00)


GEのvibratorはaero driveですが、その様子を実演してお見せしますね。

動画:MR-Elastography Vibrator

そのほかのニュースは、ONI社の買収に関してです。
以前、2006年のMRIのRSNAニュースでも触れましたが、四肢用のMRIを作っているONI社(オニ、じゃなくてオーエヌアイ)をGEが買収したようです。アメリカでは1.0Tが140台ほど稼働しているようです。最近は、ここに示す1.5T版が出されたとのこと。これはまだ10台位の実績のようです。製品にはONIのロゴがありましたが、将来はOEMになるかもしれませんね。おじさんがたまたま足をいれていたのでパチリ。

SC(2009-12-01 7.21.09)


そのほか、Discovery MR750用に、いずれも32chのコイルが開発されたということで、展示されていました。

SC(2009-12-01 7.24.42)


GE MRI (1) Optima 450W

はいそれでは本番のRSNAレポートを開始したいと思います。
最初はGEのMRIです。

ことしのGEの目玉はOptimaシリーズの新設です。
これにより、GEのポートフォリオは、

3T
Discovery MR750
HDxt

1.5T
Discovery MR 450
Optima 450W
HDxt
Optima 360

というふうになります。MR750/450はresearch site用のhigh-end機種、
そして今回のOptima 450Wは、clinical site用の上位機種ということに
なります。

450WのWは、WideのWで、とうとうGEも、いわゆるOpen cylindricalの
機種をだしたということです。ボア径は70cm。

SC(2009-12-01 7.18.47)


内海さんが示している長さは、146cm。これは従来機種の190cmからは44cmも短くなっています。
左側面に、ECGゲートなどに用いる生体モニタ用ケーブルの接続ターミナルが新設されています。
PACシステムとかいうようです。前面にある操作ボタンには、トラックボールが装備されていて、
頻度が上がっているバイオプシー等のときにとくに使いやすいような設計になっているとのこと。

SC(2009-12-01 7.19.20)


これは、以前にも紹介したセンチネルメディカル社の乳腺バイオプシー対応専用テーブルです。今回は、4X4X4X4(左乳房が4X4、右乳房が4X4という意味)の合計16ch受信を可能にしているようです。

SC(2009-12-01 7.19.58)


特に秀逸なのは、バイオプシーを容易にする為に、下側にある板がなくなっているとのことです。内海さんに、今までのテーブルと、現在のテーブルによる視野の違いを、手元にあった雑誌で視野を遮る事により表示してもらいました。

SC(2009-12-01 7.20.09)


これはバイオプシーのときのセットアップ。バイオプシー時には、片側乳房だけの撮影になります。このように照明つきグリッドを内側からあててバイオプシーをします。外側からのセットアップもできます。

SC(2009-12-01 7.20.36)



プロフィール

mri7t

Author:mri7t
 
「MRIのホームページ」
  のブログ版です
いま元ホームページが使えない
ので、ここにアップします!

http://www.teleradiology.jp/MRI

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